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拝啓　八月は夏休みやお盆で暑さの中、人の往来もにぎやかな時です。

皆様のご健康はいかがでしょうか。平素はシンプロポリスミナスをご愛用いただき誠にありがとうございます。

ところでNHK朝ドラはとかく話題を呼ぶもので、今回「花子とアン」の中で一躍有名になった、筑豊の炭坑王、伊藤伝右衛門と伯爵家令嬢、柳原白蓮が暮らした飯塚の私邸を妻と見学に行きました。

飯塚は江戸時代は、長崎街道の宿場町として栄え、明治には筑豊炭田の中心地として栄え、いろいろな文化が発展しました。

現在も継承されている「炭坑節」「嘉穂劇場」（大正時代からある歌舞伎劇場）「ひよこ」「千鳥饅頭」などの福岡を代表するお菓子屋があります。

さて、邸宅の敷地面積は二千三百坪、池を配した広大な回遊式庭園を持ち和風の外観です。

四つの居住棟と三つの土蔵からなり、土蔵は現在資料館になっています。

本座敷・食堂・伝右衛門と白蓮の個々の居間から眺める庭園は絶景です。内部は和洋折衷の作りで、日本建築の最高の素材と細工が隅々に施され、それが当時の洋風建築と美しく融合していました。

また茶室のような風情の水洗便所やタイル張りの床の風呂、洋風の洗面台など大変贅沢な暮らしぶりに驚くばかりでした。

またドラマの人気で村岡花子と白蓮のコーナーが設けられ写真や手紙、略歴なども展示されていました。資料によると村岡花子さんの略歴やご主人との出会いなど、かなりドラマとは違って感じました。

ボランティアのガイドさんによると白蓮さんは自家用の外車で福岡と別府の別邸を頻繁に行き来し、滞在されていたとかで、ドラマはあくまでフィクッションとして楽しまれて方が良いようです。

今回は、近代産業を支えた筑豊炭鉱の歴史も知る良い機会になり、併せて世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの存在が貴重に思われました。

どうぞ熱中症にはくれぐれもご留意下さり、お元気にお過ごし下さい。　　敬具

有限会社　ノビア

店主　河村伸一郎