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九月のあいさつ

拝啓　初秋のみぎり　皆様にはいかがお過ごしでしょうか

平素はノビアをご愛顧いただき一重に感謝申し上げます

当然なことでしょうが　私も今まで以上に大震災以降　政治への関心が強まり　そのような番組を多く見るようになりました。また、昔の偉い人達の話を見聞きすることに熱心になりました。

そのような時　たまたま｛ＮＯ２｝というテレビ番組でＮＨＫの大河ドラマにも関係ある興味深い人物のことを知りました。その人物は、保科正之と言い、徳川四代将軍家綱の後見役として、さまざまな任政を行った人です。

正之は、二代将軍秀忠とお静という女性の間に生まれたのですが、秀忠は正之を正式に認知しませんでした。正之は武田信玄の二女に愛情深く養育され、その後、信州高遠の城主保科正光の 養子となり学問と武芸に励み、厳しく育てられ、民情を学びました。

三代将軍家光は、その素晴らしい人柄を知り、家弟として幕政に重く用い、会津藩２３万石を与えました

１６５７年の江戸の猛火の際は、自ら火事装束姿で江戸城の将軍の身を守り、火事が収まると難民救済のために各地で炊き出しをさせ、家を失った町民たちに再建費として、会津藩の年収に匹敵するほどのお金を与えたそうです。

幕府の御金蔵を心配する声に正之は、「官軍の蓄えと申すものは、すべてかのような折に下々へ施し、士民を安堵させるためにこそある」と説いたそうです。まさに「清冽な名君」と呼ばれたはずです。

今こそ新首相に期待したいものです。

季節不順な折、くれぐれもお身体にはご自愛ください。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。敬具