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２０１９年８月ご挨拶

拝啓　今年も天候不順で七月は例年より涼しく過ごすことが出来、またオリンピックを一年後に控え早々と来年の気候や地震が気になるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

日頃はシンプロポリスミナスをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

さて、近年私達は諸用もかね岡山県を訪れることが増え、義叔父一家との交流や観光ができました。その折、七月七日の岡山でのチャリティーコンサートに娘が合唱団で参加することになり会いに行きました

幸い兼ねがね行きたいと思っていた「吉備津神社」に義叔父の家族が案内してくれました。知り得たことは岡山市西部・吉備の中山の西麓にあり、大吉備津彦命を主祭神としています。

「日本書紀」によると大吉備津彦命は第七代孝霊天皇の皇子で第１０代崇神天皇の時代・朝廷に従わず当地方で蛮行を重ねていた温羅（うら）（百済の皇子とも伝えられる）一族の平定のために大和朝廷から派遣され、この地方に茅葺（かやぶき）の宮（当社の摂社）をつくり居住し人々のために仁政を行ったとされています。

これが昔話「桃太郎」のルーツと言われています。神社の見どころは足利義光が再興（１４２５年落城）した本殿・拝殿（国宝）でその建築様式は「比翼入母屋造」といい、ここだけの様式です。

また上田秋成作の怪談「雨月物語」にある「吉備津の釜」の御竈殿（国立重要文化財）の竈（かまど）の下には命（みこと）に退治された鬼の首が埋られているという伝承があり御釜の鳴き音により吉凶を占う「鳴釜神事」があります。

自然の地形そのままに一直線に伸びる全長３６０ｍの廻廊（県定重要文化財。１５７９年再建）の見事さは自然と一体化し更に壮観でした。

有名な物語に度々登場するだけあってロマンと格調の高さに心酔しまた訪れたいと思いました。

夏本番、皆様熱中症にはくれぐれもご留意くださり、どうぞお元気にお過ごしください。　敬具

　　　　　　　　　　　　　　　　　　有限会社ノビア　　店主　河村伸一郎